こんにちは、ホウボウです。
チョコレートといえば、まず「茶色い」チョコレートを想像しますよね。
でも世の中には、「白い」チョコレートであるホワイトチョコレートが存在します。
食べてみると、確かにチョコレートの味はします。でも、なぜチョコレートなのにここまで真っ白なんだろう?と疑問に思う方も多いはず。
そこで今回のこの記事では、
ホワイトチョコレートが「白い」理由
を解説していきます。
なぜホワイトチョコレートは「白い」のか?
結論から言うと、ホワイトチョコレートが「白い」のは、
カカオ由来の原材料として、黄白色の「ココアバター」しか含まれていないから
です。
・・・さっぱり分かりませんね笑。
ここから詳しく解説していきます。
チョコレートの原料は「カカオ」
まず大前提として、チョコレートの主要原材料は「カカオ」です。
カカオが含まれていなければ、まずチョコレートとは呼びません。
そんなことは知っているよ!と言いたいところかもしれませんが、「カカオ」の色は何色か想像してみましょう。大多数の人は「茶色」と答えたくなるはずです。実際のところ、「カカオ」は発酵させると「茶色」になります。大正解ですね。
そして、こここそが一番の疑問点です。
茶色い「カカオ」を原材料としてチョコレートをつくるはずなのに、出来上がったホワイトチョコレートが「白い」のはいったいなぜなのでしょう?
製造する過程のどこかでカカオは白くなるのでしょうか?
実はそもそもホワイトチョコレートはチョコレートではないのでしょうか?
この疑問点を解決するために、「カカオ」がどのように加工されているかを見ていきましょう。
「カカオ」は「カカオマス」と「ココアバター」になる
カカオ豆の生産国で収穫された「カカオ」は、発酵と乾燥を終えると、ヨーロッパや日本などの主要なチョコレート消費国へと輸出されます。
チョコレート製造工場では、まず良質なカカオ豆を選別し、ローストしてすりつぶしていきます。ここで、カカオ豆に含まれる「ココアバター」という油脂が染み出し、粉砕されたカカオ豆はペースト状の「カカオマス」となります。
このとき作られた「カカオマス」はもちろん茶色です。ここに砂糖や粉乳などを混ぜ合わせて茶色いチョコレートが作られます。
そして、ここで染み出した「ココアバター」は黄白色をしています。この「ココアバター」こそが、ホワイトチョコレートを説明する大きな鍵です。
ホワイトチョコレートには「カカオマス」が入っていない
記事冒頭でもお伝えした通り、チョコレートには「カカオ」が必ず含まれています。
しかし、「カカオ」からは茶色い「カカオマス」と白い「ココアバター」が製造されることを見てきました。
普通のチョコレートは、「カカオマス」も「ココアバター」も含まれます。茶色い板チョコなどを買ってきて裏面の原材料表示を見てみましょう。
原材料名:砂糖、全粉乳、カカオマス、ココアバター・・・
上記のように並んでいることが分かると思います(※例なので順番や内容は異なる場合があります)。
しかし、ホワイトチョコレートのように、「白い」板チョコの裏面を見ると少し表示が異なるはずです。
原材料名:砂糖、全粉乳、ココアバター・・・
「カカオマス」が入っていないことに気づくと思います。コンビニなどで裏面を見て確認してみてください。ホワイトチョコレートしか含まれない商品であれば、「カカオマス」は原材料名に含まれていないはずです。
まとめ
ホワイトチョコレートもちゃんとカカオから作られています。
しかし、カカオの茶色い成分である「カカオマス」は入っていません。
同じカカオ由来ではあるものの、「ココアバター」という白い油脂をのみ使って製造されているのです。だから、ホワイトチョコレートは「白い」のですね。
チョコレートの原材料には、「カカオ」由来のものが「カカオマス」と「ココアバター」の2つあるということを頭に入れて、ショッピングの際には様々なチョコレート商品を見比べてみましょう。今までとは違った視点で、チョコレートを楽しめるはずです!
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