【新幹線のルーツ】「幹線」と「新幹線」って何が違うの?「新幹線」が整備された歴史から語源を知ろう

スポンサーリンク
雑学

こんにちは、ホウボウです。

現在の国内移動手段として欠かせない存在である「新幹線しんかんせん」。

海外の人たちにも「Shinkansen」という名称で親しまれているJRの高速鉄道ですが、そもそもなぜ「新幹線」という名前なのでしょうか。

新しい「幹線」なのかな・・・?となんとなく予想はできますが、それでは「幹線」ってどういうものなのでしょうか・・・?

「新幹線」の語源を知るには、全国に整備されているJR鉄道網の分類と、そして「新幹線」が日本で走るようになったその経緯や歴史を紐解く必要があります。

この記事では、「新幹線」そのもののルーツから、語源を学ぶ小旅行へと出かけていきましょう!

日本全国を走る「新幹線」

国土交通省「整備新幹線概要図」より引用。

2020年4月1日現在までに、日本全国で整備された新幹線は全部で7路線あります。

日本の新幹線
  1. 北海道新幹線」:新青森~新函館北斗(はやぶさ、はやて)
  2. 東北新幹線」:東京~新青森(はやぶさ、こまち、はやて、やまびこ、つばさ、なすの)
  3. 上越新幹線」:東京~新潟(とき、たにがわ)
  4. 北陸新幹線」:東京~金沢(かがやき、はくたか、あさま、つるぎ)
  5. 東海道新幹線」:東京~新大阪(のぞみ、ひかり、こだま)
  6. 山陽新幹線」:新大阪~博多(のぞみ、ひかり、こだま、みずほ、さくら)
  7. 九州新幹線」:博多~鹿児島中央(みずほ、さくら、つばめ)

1964年(昭和39年)10月1日に開業した世界初の高速鉄道「東海道新幹線」を皮切りに、一番最近のものでは、2016年(平成28年)3月26日に開業した「北海道新幹線」まで、50年以上もの歳月をかけて「新幹線」は着々と整備されてきました

現在も、北海道新幹線や北陸新幹線、九州新幹線はまだ開業していない区間もあり、工事が進められています。

また、時速500kmを実現したリニアモーターカーが走ることでも知られる、JR東海の「リニア中央新幹線」も工事が進められており、新たな高速鉄道として現在も整備が続けられています。

「新幹線」の定義

そもそも「新幹線」とはどのようなものを指すのでしょうか?

「新幹線」の定義は、1970年(昭和45年)に公布された「全国新幹線鉄道整備法」の第二条に記載があります。

全国新幹線鉄道整備法

(定義) 第二条

この法律において「新幹線鉄道」とは、その主たる区間を列車が二百キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道をいう。

ちなみに法律の条文は、第一条が「目的」、そして第二条に「定義」が来ることが多いので、それを踏まえて条文を読んでみると、構成が分かり易かったりします。

さて、「全国新幹線鉄道整備法」という法律を読んでみると、「新幹線」はどうやら時速200kmもの速さで走行できる(幹線)鉄道のことをいうみたいですね。

先ほど日本にある「新幹線」は全部で7路線あるというお話をしましたが、「山形新幹線」と「秋田新幹線」が入っていなかったことにお気づきでしょうか?

この2つの新幹線は「ミニ新幹線」とも呼ばれ、元からあった在来線を改修して新幹線を通しているため、時速200kmもの高速走行をすることはできません。つまり、それだけ速く走る環境が整えられていないため、「山形新幹線」と「秋田新幹線」は名前に「新幹線」とありますが、定義の上では「新幹線」ではないということになります。

JR鉄道網の路線分類

「幹線」と「地方交通線」

JRの鉄道路線はすべて、「幹線かんせん」と「地方交通線ちほうこうつうせん」に分類されます。

JR東日本ホームページ「路線図」より引用。

上の路線図では、高崎駅周辺のJR東日本の路線が書かれています。

簡単に言うと、上のような路線図をみたとき、黒色の線になっている路線が「幹線」青色の線になっている路線が「地方交通線」です。ちなみにピンク色は新幹線が通る路線です。

つまり、上の路線図で言えば、高崎線や信越本線は「幹線」であり、八高線や吾妻線は「地方交通線」という扱いだということが分かります。

幹線」は、比較的利用客数が多い主要路線であり、「地方交通線」は、利用客数が少ないローカル線で、地方交通線については、赤字分を補てんするため割増運賃(1割程度)を導入することが許されています。

この分類は、1980年(昭和55年)に制定された「日本国有鉄道経営再建促進特別措置法」という法律に基づいて、JRの前身であった国鉄の再建に際して定められたもので、今でも引き継がれているんですね。

「新幹線」と「在来線」

それでは、いよいよ「新幹線」の歴史について見ていきましょう。

日本初の新幹線は、1964年(昭和39年)に開業した「東海道新幹線」です。

当時の状況としては、同じ年に東京オリンピックが開催される予定だったことや、1954年から1970年まで続いた高度経済成長の真っただ中だったということもあり、主要幹線となっていた「東海道本線」の輸送量が逼迫していました。

そこで、それまでの日本の鉄道で使われていた線路の幅(1067㎜:狭軌きょうき)を広くした標準軌ひょうじゅんき(1435㎜)の線路を利用するなど、輸送力増強に向け高速走行に特化した新しい鉄道をつくる計画が持ち上がり、1959年には新幹線の建設がスタートしました。

それまでの「東海道本線」という「幹線」とは全く別の新しい路線ということで、「新幹線」という名前が定着したようです。

この1964年の東海道新幹線開業以降、新たな新幹線が次々と生まれるわけですが、この新しい鉄道である「新幹線」と区別して、それまでの国鉄(JR)路線は「在来線ざいらいせん」と呼ばれるようになりました。

JRの鉄道網を分類すると?

ここまでの分類をまとめてみると、JRのすべての路線は上のような図になります。

JRの路線は、「幹線」(黄枠)か「地方交通線」(赤枠)の2つに分類することができ、「幹線」には新しい幹線鉄道である「新幹線」(緑)が含まれます。

また、「新幹線」の開業により、「新幹線」以外の路線は区別して「在来線」(青)と呼ばれています。

こうしてみると、いくつもあるJRの路線を体系的に整理することができたのではないでしょうか?

「新幹線」のルーツとその語源(まとめ)

いかがだったでしょうか。

新幹線」は、それまでの鉄道輸送力では賄えきれなくなった幹線鉄道の新しいものとして誕生しました。

「幹線」や「地方交通線」などの用語を勉強してみると、その語源もすっと頭に入ったのではないでしょうか。

開発当初は、自動車や航空機の発達によってその必要性が疑問視されていた「新幹線」も、いまや旅行だけでなくビジネスにとっても不可欠な存在となり、さらなる整備が進んでリニアモーターカーなど新しい車両の時代に突入しています。

これからも発展し続ける鉄道の歴史はまさに必見です!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました