【米国株】ドルではプラスでも円ではマイナス!?米国株をやるなら知っておきたい、為替リスクの恐ろしさ(実体験解説)

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投資

どうも、ホウボウです!

2019年に引き続き、コロナショックを受けてもなお、まだまだ成長の余地がありそうなアメリカの株式投資では、必然的にドルが必要となります。

私たち日本人がアメリカの株を購入するとき、円のままでは買えませんから、どこかで円をドルに換える必要があります。

また、逆に米国株式を売ってお金に戻すときには、まずはドルで手に入ります。

アメリカで暮らすなら別ですが、日本人にとっては円が必要なので、今度はドルを円に換える必要があります。

このように、海外の資産を購入して資産運用する場合には、円を現地通貨に換えたり戻したりする(このことを「為替かわせ」と言います)必要があるわけで、必ずこういった「為替リスク」が伴います。

アメリカの株自体が調子いいのか悪いのかという話は盛んに聞きますが、この「為替リスク」についてはあまり語られないように思うので、自分の現状と合わせながら解説していきたいと思います。

それでは、どうぞ!

ドルでは評価益がプラスなのに、円に直すとマイナスになってしまう

最近、自分の米国株式の保有商品一覧を眺めていたら、こんな光景に出くわしました。

評価損益額合計(USドル)のところは「2ドル」となっていて、たったの2ドルではありますが、かろうじてプラス(利益が出ている)になっていることが分かります。

しかし、その下の円換算評価損益額合計を見てみると、「-12,457円」とかなりの損失を出していることが分かります。

ドルでは利益が出ているようなのに、円では損失になっています。

一体どういうことなのでしょうか・・・?

海外資産の価値は、為替レートによって刻一刻と変化している

冒頭でもすでにお話しした通り、米国株式などの海外資産は、通常円ではなくドルなどの海外の貨幣で価値が決まります。

アメリカ人にとっては、ドルはドルですから、株式を売買するにあたっては「株の値段」だけを気にしていれば問題ありません。日本人が日本の株を買うときに「円の価値」なんて気にしないですよね。それと同じ話です。

一方日本人にとって米国株式というのは、「株の値段」で決まるドルが、「円に直すと一体いくらになるのか」が一番重要となります。

いくら株の値段が上がっても、それ以上にドルから円に直したときに安くなってしまえば、結局は損したことになってしまうのです。

これが「為替リスク」の恐ろしいところで、米国株式をやる際には必ず気をつけなければいけません。

例をひとつあげてみましょう。

【1ドル=100円のときに、米国株式を500ドル分購入】

今は1ドル=100円なので、米国株式500ドル買うのに必要な円は、

500ドル×100円=50,000円

となります。

【その後、米国株式が520ドルに値上がり】

500ドルで買った米国株式が、520ドルに値上がりしたので、20ドルの利益が出ました!

1ドル=100円だと、

520ドル×100円=52,000円

となり、2,000円の利益が出たことになりますね。

【しかし、1ドル=80円(円高・ドル安)に為替レートが変化】

1ドル=80円と、1ドルの価値が大幅に下がってしまいました。

520ドル×80円=41,600円

となり、500ドル⇒520ドルと、ドルでは20ドルの利益なのに、

50,000円⇒41,600円と、円では8,400円もの損失となりました。

お分かりいただけたでしょうか。

流石に、1ドル=100円から1ドル=80円は下がりすぎな気もしますが、1ドル=96円でも、

520ドル×96円=49,920円

と、50,000円を下回り損失となります。

たった4円為替レートが動くだけで、20ドル(2,000円)の利益が吹き飛んでしまうのです。

「為替リスク」の恐ろしさを少しは実感できるようになったのではないでしょうか。

実は激しいドル円相場

では、実際のドル円相場を見てみましょう。

ドル円の為替レートは、実はかなり激しく変動しています。

Yahooファイナンスより画面引用(2020年8月3日現在)

ドル円相場にあまり慣れていない人にとっては、思っていたよりも変動が激しいことに気づくのではないでしょうか。

直近の2・3年を見てみても、1ドル=114円のときもあれば、低いときで1ドル=104円ほどと、やはり10円くらいの動きはあります。

先ほどの例では4円で損益が逆転しましたが、10円ともなれば、相当株本体の値段が値上がりしていても、円に直したときにほとんど利益がなくなるか、むしろ損失になってしまうことでしょう。

チャートを見ると、改めて「為替リスク」を考えておく大切さが分かります。

為替リスクに備えた投資マインドを持とう

米国株式や投資信託など、海外資産への投資を行う際には、必ずこの「為替リスク」の問題が伴います。

国内株式派
国内株式派

 「為替リスク」を知ったら海外の株式なんてとても手が出ないよ!

やっぱり国内株式が一番だな・・・

①「為替リスク」を一切考えたくない人

「為替リスク」をどうしても取りたくない人は、やはり海外資産を持つことはあきらめて、国内の株式や債券に投資を行うのが一です。

一般的には、日本への一国集中投資となるので、分散投資からは離れてしまいますが、「為替リスク」を考える手間や不安を取り除ける方が有益だと考えるならば、この投資も成り立つ手法です。

為替リスクを少し取りたい
為替リスクを少し取りたい

私は「為替リスク」について理解できたし、それでも米国株式に投資することに意味はあると思うわ。

②「為替リスク」を理解して、それでも米国株式などに投資したい人

米国株式自体の値動きを追うことも大切ですが、それ以上に株式を買うタイミングに気をつけましょう

これから値上がりしていきそうな場面でも、1ドル=110円など1ドルの値段が高いときは控えるようにして、1ドル=100円などドルの値段が安くなったタイミングで多めに買うようにしましょう。

株式自体の値段が上がらなくても、為替レートが動くだけで利益になることもあります。

「為替リスク」を逆手にとって意識するだけで、勝率も上がることと思います。

自分の好みや投資スタイルに合わせて、「為替リスク」について考えてみると良いと思います。

米国株式など世界の資産に投資を行う際は、この「為替リスク」を常に意識しておくと、値動きや損益を冷静に判断できるようになりますよ。

まとめ

今回は、「為替リスク」の恐ろしさについて見ていきました。

アメリカ自体は、投資先として優秀な国だし企業も集まっていると思います。

米国株式などへの投資の際には、「為替リスク」を念頭に置いて是非取引してみて下さいね!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

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