こんにちは、ホウボウです。
この記事では、JALの飛行機に乗った時にもらえるマイルはどのように計算されているのかを解説します!
飛行機に乗った後にマイルが貯まっていると「おぉ!」とテンションが上がるものですが、よーく見てみると同じ区間(例えば羽田-那覇)の便を使っていても人によっては貯まるマイルが異なっていたり…?
意外とよく分からないマイルの計算方法ですが、ポイントが分かれば自分でもちゃんと計算することができます。
さっそく見ていきましょう!
そもそもマイルって何?
まずは、そもそも「マイル」って何だ?という方向けに軽く説明しておきます。
そこは知ってるよという方も多いと思うので、ご存知の方は上の目次から飛ばしていただくか、下までスクロールをお願いします。
「マイル」とは、TポイントやAmazonポイントのような、サービスを買って利用するともらえる「ポイント」のようなものです。
飛行機に乗れば乗るほど貯まりますし、貯まったマイルは航空券や商品などに引き換えたりすることができます。
基本的には、飛行機で移動した距離に応じて決まるものなので、遠くへ飛行機で移動すればするほど、たくさんのマイルを一度に手に入れることになります。
飛行機に乗って貯まったマイルを見てみよう
マイルを計算する前に、もし以前に乗った飛行機がある場合は、その時に実際に獲得したマイルを一度見てみましょう。
これは、私が羽田-福岡便に乗ったときに実際に加算されたマイルです。
「合計マイル:489」という部分が、今回飛行機に乗って貯まったマイルになるわけですが、よく見ると「①+②」と2つのマイルが合算されたものになっていることが分かりますね。
①は普通に「マイル」、②は「ボーナスマイル」であることも分かります。通常のマイルに、何かボーナスが付いているようです。
それなら通常のマイル(①)は、きっと羽田-福岡間のマイルのことだ!と思いますよね。そこで、JALのホームページより「JAL国内線区間マイル表」を見てみます。
東京発着路線(羽田か成田に離着陸する便)で、「福岡」の行を見てみると・・・
なんと「567マイル」とあります。私が実際に獲得した通常マイルは「425マイル」でしたから、どうやらちょっと違うようです…。
こうして確認してみると、「なんで貯まったマイル数がこうなるのか分からない!!」と混乱してしまいます。
そこで以下では、どのようにマイルが計算されているのかを詳しくみていくことにしましょう!
ポイントだけおさえればそんなに難しくないですよ(*´▽`*)
基本のマイル「フライトマイル」を理解しよう
先ほど①にあった通常のマイルは、「フライトマイル」と呼ばれるものです。基本的には、飛行機で移動した距離に応じて決まるので、遠くまで飛ぶ路線の方が、この「フライトマイル」も多くもらえます。
しかし、JALのホームページで見た「JAL国内線区間マイル表」に記載されていたマイルとは違っていましたよね。
もちろん、その表にあるマイルと同じマイル数になることもありますが、実は「フライトマイル」を決める要因は他にもう一つあります。
それが、「運賃の種類」です!
ここで、「フライトマイル」の計算式を紹介しましょう。
「フライトマイル」=「区間マイル」×「積算率」
この「積算率」というのがポイントで、100%とか75%とかいう数字が入るわけですが、この部分は「運賃によって決まる」ということを覚えておいてください!
以下に、どの運賃サービスを利用するとどの積算率になるかをまとめた表を載せておきましょう。クリックすると表示されますよ。
【国内線の場合】
大人普通運賃、小児普通運賃、往復割引、身体障がい者割引、介護帰省割引、JALビジネスきっぷ、eビジネス、特別乗継割引、離島割引
特便割引1、特便割引3、特便割引7、特便割引21、先得割引タイプA、先得割引タイプB、スーパー先得、ウルトラ先得、
当日シルバー割引、おともdeマイル割引、スカイメイト、株主割引、
乗継割引7、乗継割引28、特別往復割引など
個人包括旅行割引運賃
まずは、国内線から見ていきましょう。
積算率50%に該当する人はあまりいないと思うので、大体の人は「積算率75%」か「積算率100%」になります。
それぞれの積算率の表の中には、JALが設定している様々な運賃サービスが記載されています。
積算率100%になるのは、いわゆる正規運賃である「大人普通運賃」やそれよりも少しだけ安い「往復割引」「JALビジネスきっぷ」などです。いずれもそれなりに高い料金を払うことになるので、マイルの積算率も高く設定されています。この場合は、「区間マイル表」に記載されたマイルがそのまま「フライトマイル」となります。(「区間マイル」×100%)
積算率75%になるのは、「特便割引」や「先得」など、いわゆるかなり事前に予約することが必要なもの、「株主割引」や「スカイメイト」など特殊な運賃サービスを利用する場合となります。
羽田-福岡便は、区間マイル表を見ると「567マイル」とあります。しかし、先ほど見たとおり、私のフライトマイルは「425マイル」でした。
これは、私が積算率75%である「スカイメイト」運賃で飛行機に乗ったからです。
「スカイメイト」の詳しい説明は長くなるのでここでは省きますが、積算率75%を加味して計算すると、
「区間マイル:567」×「積算率:75%」=425.25マイル
となるので、なぜ「フライトマイル」が425マイルだったのかようやく計算で求めることができましたね。
このように、自分が乗った運賃サービスがどれに当てはまるかさえ分かれば、該当する積算率で「区間マイル」に掛け算すると、自分が獲得できるマイルが分かるわけです。
また、運賃といえば「座席の種類」もありますよね。
「エコノミークラス(普通席)」「クラスJ」「ファーストクラス」などです。
もちろん、この座席の種類も「フライトマイル」に関係してきます。
「エコノミークラス(普通席)」は特にありませんが、「クラスJ」「ファーストクラス」は「フライトマイル」がさらに加算されます。
「クラスJ」:積算率に10%が加算される。
「ファーストクラス」:積算率に50%が加算される。
良い座席で高い運賃を支払えば、それだけマイルも多くもらえるということですね。
例えば、「JALビジネスきっぷ」の運賃で、「クラスJ」の座席を取ると、まず「JALビジネスきっぷ」は積算率100%、「クラスJ」はそこにさらに積算率10%が加算されるので、積算率110%となります。
これで羽田-福岡便を利用すると、
「区間マイル:567」×「積算率:110%」=623.7マイル
となり、区間マイル表のマイル数よりも多い「フライトマイル」を手に入れることができます!
また、「特便割引21」の運賃で、「ファーストクラス」の座席を利用すれば、積算率は125%となり、割引の利いた安い運賃でも、ファーストクラスの利用となっていることで、もらえる「フライトマイル」は多くなります。
続いて、国際線の場合も見ておきましょう。
【国際線の場合】
○ファーストクラス(予約クラス:F、A)
○ビジネスクラス(予約クラス:J、C、D、X)
○プレミアムエコノミークラス(予約クラス:W、E、R)
○エコノミークラス(予約クラス:Y、B)
○ビジネスクラス(予約クラス:I)
○エコノミークラス(予約クラス:H、K、M)
○エコノミークラス(予約クラス:L、V、S、O、G)
○エコノミークラス(予約クラス:Q、N)
国際線の場合は、座席のクラスではっきり分かれているのが特徴的です。
ファーストクラスであれば、問答無用で積算率150%になります。国際線はもともと距離も国内線より長いですから、もらえる「フライトマイル」は相当なものになりそうですね。
それ以下のクラスでは、「予約クラス」によって積算率が変わってきますが、基本の考え方は同じです。同じエコノミークラスでも運賃の高い「Y」は積算率が良く、予約変更のできない代わりに運賃の安い「N」などは積算率が悪くなります。国際線でも「運賃の種類」によって積算率が変わるようです。
おまけでもらえる「ボーナスマイル」を理解しよう
さて、基本のマイルとなる「フライトマイル」の計算方法は分かりました。
ここからは、そこにさらに加算されるおまけのような「ボーナスマイル」を解説していきます。
「ボーナスマイル」をもらえるのは、以下に当てはまるような人です。
- JALカード(クレジットカード)を持っている。
- JAL CLUB ESTに加入している(20代限定)。
- JGC(JALグローバルクラブ)に加入している。
- ツアープレミアムに参加している。
上のリストを見て、「おぉ、なるほど~」とすべてのサービスが分かった人はかなりのJAL通です。もしかしたらJALの社員さんよりも詳しいかもしれません。
そこまでの人はなかなかいないでしょうから、ひとつずつ詳しくみていきましょう。
JALカードの「ボーナスマイル」
まず1つ目は、「JALカード」を持っている人に与えられるボーナスマイルです。JALカードとは、「JALのマイルが貯まるクレジットカード」のことと考えておけば間違いありません。
JALカードには、年会費やサービスなどの違いによって、「普通カード」「CLUB-Aカード」「CLUB-Aゴールドカード」「プラチナ」などカードの種類が分かれています。
そして、このJALカードを持っている人が飛行機に搭乗すると、フライトマイル(通常のマイル)とは別に「ボーナスマイル」が貯まるという仕組みになっているのです!だから、JALカードは「マイルが貯まりやすいクレジットカード」なわけですね。
どのJALカードを持っていればどんな「ボーナスマイル」が貯まるかは下の表をご覧ください。
- 入会搭乗ボーナス:1000マイル
- 毎年初回搭乗ボーナス:1000マイル
- 搭乗ごとのボーナス:フライトマイルの10%分
- 入会搭乗ボーナス:5000マイル
- 毎年初回搭乗ボーナス:2000マイル
- 搭乗ごとのボーナス:フライトマイルの25%分
JALカードのボーナスマイルは大きく分けて2種類です。
1種類目は、「普通カード」「JALカードnavi」のJALカードを持っている方。ちなみに詳しくは説明しませんが、「JALカードnavi」は学生限定のJALカードです。「普通カード」など、年会費が安いJALカードは、もらえるボーナスマイルも若干少ないです。
そして2種類目は、「CLUB-A」や「プラチナ」など比較的年会費の高いJALカードを持っている方。こちらは、年会費を高く払っている分、もらえるボーナスマイルも多くなっています。
それぞれでもらえる具体的な「ボーナスマイル」も見ていきましょう。
まず、「入会搭乗ボーナス」は、JALカードに入会(カード発行)してから初めて飛行機に搭乗した際にもらえるボーナスマイルです。
入会してから1度きりの「ボーナスマイル」なので、本当におまけ程度ではありますが、「普通カード」で1000マイル、そのひとつ上のクラス「CLUB-Aカード」などは5000マイルももらえるのでありがたい「ボーナスマイル」ですね。
次に、「毎年初回搭乗ボーナス」です。こちらは、毎年初めて飛行機に乗る際にもらえる「ボーナスマイル」ですね。JALカードの種類によって1000マイルか2000マイルを獲得することができます。1年に1度もらえるので、こちらは年数が増えていくと無視できないかもしれません。
上の二つは、飛行機に搭乗するごとにもらえるボーナスではないので、先ほど見た下の「ボーナスマイル(②)」には含まれておらず、別枠で付加されるマイルなので注意してください。
最後に、上の表にある「ボーナスマイル(②)」に含まれているのが、「搭乗ごとのボーナス」です。持っているJALカードの種類によって、フライトマイルの「10%分」か「25%分」をもらうことができます。
ここで大事なのは、「フライトマイル」の○%分だということです。
通常マイルである「フライトマイル」が多ければ多いほど、ここでもらえる「搭乗ごとのボーナス」も多くなります。
上の表でのケースでは、フライトマイル(①)が425マイル。私はこのとき普通カードのJALカードを持っていたので「搭乗ごとのボーナス」は10%です。よって、ここでもらえる「ボーナスマイル」は…
「フライトマイル:425マイル」×「普通カード:10%」=「ボーナスマイル:42.5マイル」
となります。
あれれ・・・?まだ表の「ボーナスマイル(②):64マイル」には足りないようですね。どうやら他のボーナスマイルも加算されているようです。
それでは、他のボーナスマイルについても見ていきましょう!
JAL CLUB ESTの「ボーナスマイル」
続いて、「JAL CLUB EST」に加入している人がもらえる「ボーナスマイル」を見ていきましょう。
「JAL CLUB EST」とは、20歳以上30歳未満の方のみが加入できるマイルなどのプレミアが付くサービスです。20代限定のサービスです。
JAL CLUB ESTの詳細については、JALホームページに詳しく載っていますので、気になる方は下のリンクからご覧ください。
さて、この「JAL CLUB EST」に加入をしていると、飛行機に搭乗した際にさらにフライトマイル5%分の「ボーナスマイル」がもらえます。
私も「JAL CLUB EST」に加入していたので、先ほどの例でもそれが反映されていたようです。実際に計算してみると・・・
「フライトマイル:425マイル」×「JAL CLUB EST:5%」=「ボーナスマイル:21.25マイル」
JALカードのボーナスマイル42.5マイルと足すと、「63.75マイル」になります。これで、羽田-福岡便を利用したときの「ボーナスマイル(②):64マイル」の計算が無事できました!すっきり解決ですね。
まだ他にももらえるボーナスマイルの種類はあるので、そちらも見ていきましょう。
JGC(JALグローバルクラブ)の「ボーナスマイル」
さて、次は「JGC(JALグローバルクラブ)」に加入している人がもらえる「ボーナスマイル」です。
こちらは、誰でも加入することはできないサービスです。
飛行機にたくさん搭乗している人だけが入会できる、特別な組織です。
これこそが、JGCに加入できると上級会員と呼ばれる(※正式ではありません)所以であり、「JGC修行」といわれるこのJGCに加入するためだけに飛行機にたくさん乗る行為が生まれる所以にもなっています。
ちなみに、JALやANAなど、航空会社やその関係会社に勤めている方は入会することができません。JGCは本当にJALを利用してくださる正式なお客さんに向けたサービスだということですね。
このJGC(JALグローバルクラブ)という会員組織は結構面白いので、以下のリンクなどで見てみたり、検索して調べてみると良いと思います。
このJGCに加入している方は、フライトマイルのなんと35%分が「ボーナスマイル」としてさらにもらえます。
もし私がJGCに加入していたら、先ほどの例ではさらに149マイルほど余分にもらえたことになります。
国際線など長距離の飛行機になればなるほど、このボーナスマイルも大きくなってきそうですね。JGCの素晴らしさが分かるサービスです。
ツアープレミアムの「ボーナスマイル」
最後は、「ツアープレミアム」というサービスを利用している方がもらえる「ボーナスマイル」です。
「ツアープレミアム」とは、運賃によって決まる「積算率」が75%や50%などと100%に満たない場合に、足りない分を「ボーナスマイル」としてもらえるサービスです。
「積算率」は、この記事冒頭のフライトマイルの計算で出てきた割合です。国内線だと「先得運賃」、国際線では「エコノミークラス」など、運賃によってこの「積算率」は決まるのでしたね。
例えば、「先得運賃」だと積算率は75%になりますが、このとき「ツアープレミアム」に加入していれば、100%に足りない「25%」の部分を「ボーナスマイル」としてもらえるのです!
運賃を気にせず、常に100%のマイルがもらえるのは嬉しいですね。
全ての運賃でもらえる「ボーナスマイル」ではないので気をつける必要はありますが、気になる方は以下のリンクから「ツアープレミアム」の詳細を見てみてください。
おわりに
いかがだったでしょうか?
ここまで読んだあなたは、きっともうJALのマイルを自分で計算できるくらいになっていると思います。
実際には、利用区間や運賃、JALカードの種類を選択すると自動で獲得(予定)マイルを計算してくれる便利なサイトがあるので、そちらを活用すると良いでしょう。
ただ、どんな風にマイルが貯まっているかを知れば、自分ならどんなJALの運賃やサービスを利用したらよいか考える手助けになりますよね。
是非、今後JAL便を利用する際には参考にしていただければと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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