【旅行記】ベトナムに10日間行ってみた~4日目・前編~

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ベトナム

こんにちは、ホウボウです。

今回の記事は、ベトナム10日間旅行の第4日目になります!

第3日目の昨日に、ホーチミン市からベトナム中部の都市フエへと移動してきました。

日本でいう京都のような、昔王朝が存在した雅(みやび)な街を探索をしていきます。是非最後までご覧くださいね!

ホーチミン市の観光やフエまでの移動は、第1日目~第3日目の記事はこちら↓

Welcome to Huế!(フエへようこそ)

Tôi(=私)♡ Huế」と書いてある看板。 I love NewYorkのような感じですね。
フエの美味しい地ビール「Huda(フーダ)」のロゴが入っています。
フーン川のほとり、新市街側にこの彫刻はあります。

さあ!今日からはベトナム中部の古都フエの探索です。

ベトナムといえば、北部にある首都ハノイや、南部のホーチミン市が有名ですが、中部の古都フエもなかなかいい味を出していて、ベトナムへ旅行に行くならば是非訪れてみてほしい場所のひとつです。

ハノイやホーチミン市は、ベトナム自体が発展途上国ということもあり、都市開発が進んでいて人通りやバイクも多く、まさしく「喧騒の街」という言葉が似合いますが、フエは大変静かな町で、落ち着いたゆったりとした時間を過ごせます

リゾート開発が進んでいるビーチで有名なダナン、世界遺産に登録され「日本橋」という橋もあるホイアンのような観光地も近いので、フエを中心に観光をするのも全然ありだと思います。

フエは、ベトナム最後の王朝といわれる「グエン朝(阮朝)」があった場所です。昔は広大な土地に栄えたのであろう王宮などの遺跡があり、今は静かなその場所に心地の良い情緒を感じるものです。

日本で言えば、京都や奈良のような場所ですね。

新市街と旧市街をつなぐチェーンティエン橋。
下には雄大なフーン川が静かにゆったりと流れています。

滞在しているホテルは新市街側にあるので、王宮跡がある旧市街へと移動します。

新市街と旧市街の間は大きなフーン川が流れており、その上をつなぐチェーンティエン橋は交通量が多く、多くの現地人や観光客が行き交っています。

ベトナム最後の王朝、グエン朝王宮へ!

王宮がある旧市街中心部への入り口。
すでに相当古そうな長年この地を守り抜いたであろう頑丈な門と壁が出てきました。

いよいよグエン朝王宮の入口へと向かっていきます。

新市街側からフーン川を渡ってお堀沿いを歩いていくと、上のような旧市街へと入っていく門がいくつか出てきます。

相当古く、砲弾の跡や汚れもすさまじいことから、歴史を感じさせる建物になっています。この辺りはベトナム戦争でも破壊された建物が多いので、その影響も大きいと思われます。

門をくぐって裏から見た様子です。
この門は「ガン門」と呼ばれるそうですね。

門をくぐるとかなり広い敷地を視界に入れることができます。

道路も一気に広がって上の写真のようなロータリーみたいな部分も。

日本の皇居周辺のような大胆な敷地の使われ方がされており、ここまでくると王朝の敷地である旧市街に入ってきた実感が湧いてきます。

門をくぐったところにひときわ目立つ大砲が並んでいます。
グエン朝王宮へと向かう途中に大きなベトナム国旗が掲げられています。
「フラッグタワー」と呼ばれているようです。

門をくぐってから王宮のある場所へと歩いていく途中には、広大な敷地に様々な景色を楽しむことができます。

まず門をくぐってすぐのところに大砲が設置されています。

大砲にしては、細かい彫刻が側面や台座などいたるところに綺麗に施されており、軍事目的というよりは、守り神のような意味で門の近くに設置されているような気がします。パンフレットなどを読むと、実際にこの大砲は一度も使われたことがないそうですね。

また、さらに敷地内を進んでいくと、ベトナム国旗を掲げた大きな大きな台座が目に入ります。こちらもなかなかに汚れや銃弾の跡がすさまじく、なんとも古めかしい遺跡になってしまっていますが、長年王朝の旗やベトナム国旗を掲げてきた歴史あるものです。

グエン朝王宮の入り口で結婚式!?

グエン朝王宮の入り口。
ここまで来るとさすがに雰囲気が出てきますね。

ついにグエン朝王宮の入り口までたどり着きました。

門をくぐってからここまで割と距離があるので、10分くらい歩く必要があります。京都御所も結構広くて敷地内に入ってから中心部の紫宸殿ししんでんまで距離がありますよね。それと同じです。

王宮入口のところでは記念撮影をしている新郎新婦が・・・?
余談ですが、ベトナム人女性は本当にアオザイが似合います。美しいですね。

ベトナムの観光地を巡っていると、上のような光景に出くわすかもしれません。

綺麗なアオザイを着た新婦と正装の新郎が記念撮影をしています。

最初、ベトナムでは観光地で結婚式を挙げるのか…!?と勘違いしてしまいましたが笑、実は結婚式を挙げる前や挙げた後に、観光地で結婚写真を撮るそうなんですね。

結婚式自体はホテルなどで行い、記念撮影は見晴らしのいい場所や観光地を選ぶんだそうです。ベトナムの結婚式事情も知ることができました。

今はかたち無きグエン朝王宮の跡

入り口の通路です。
あらかじめ近くにある売り場で入場券を購入しておく必要があります。

入場券を買って入り口の通路を通過すると、王宮内へと入ることができます。

入場券は150000ドンです(日本円で約750円)。

他の観光施設と比べるとかなり高いですが、フエを代表する王宮なので仕方がありません。ベトナム国内でも他には見られない、王朝ならではの景色と建物群、情緒と静寂が広がっているので、もちろん訪れる価値はありますよ。

入り口を抜けると大量のコイが棲むハスの池があります。
エサを買うと一斉に寄ってきてものすごい光景です。
ハスの池と彫刻のハスの花が並びます。
奥には「タイホア殿」と呼ばれる正殿があります。
鮮やかな門に出迎えられて、奥の「タイホア殿」を目指します。
中に入るとだだっ広い敷地が…
昔は立派な建物がここにあり、即位式など様々な儀式が行わていたそう。

「タイホア殿」と呼ばれる正殿を抜けると、原っぱが広がっていて拍子抜けします。以前はここにも立派な建物があったそうですが、今は奥に小さく見える黄金の龍を残すのみでなんとも寂しい感じがします。

王宮中心部の一番奥にある黄金の龍。
黄金の龍が見ているこの景色が、この王宮の中で一番素晴らしいものだそうです。

美しく手入れされた中庭(?)を抜け、黄金の龍がいる場所まで登ってくると、この王宮で最も見晴らしの良い場所にたどり着くことができます。

一応この黄金の龍は「金印」なんだそうですが、こんなに大きな印をどうやって押すのか、はたまた押すのではなくただの飾りなのか、とっても不思議な彫刻です。

黄金の龍を囲うようにある朱色で鮮やかに色塗られた回廊。
日本人に親しみ深い色合いで好きな人も多いようような気がします。

黄金の龍も素晴らしいですが、その周りにある朱色の回廊も鮮やかな色と美しい彫刻で、いつまで見つづけても飽きない独特の雰囲気があります。

上の写真でも分かる通り、観光客はほとんどこの回廊で時間を費やしていたと思います。単純に陽に当たりたくないからかもしれませんが笑。

グエン朝王宮内をいろいろ探索!

ここからは、王宮中心部の周りにある建物をいろいろと探索していきます。

お堀が中にもたくさん通っていて、水辺が近いからか夏でも涼しいです。
ちょっとおしゃれな雰囲気もあります。

王宮の中までお堀が入り込んできているので、上のような水路の横を歩くことができます。濁ってはいますが、水辺が近いと涼しいうえに景色も変化があって楽しいものです。

水辺に浮かぶ「太平樓(タイ・ビン・ラウ)」

まずは大きな池のそばにそびえ立つ「太平樓(タイ・ビン・ラウ)

2階建ての木造建築でガラス張りがされている建物。

近づいてみると、王宮全体に統一感のあるオレンジ色の屋根と、明るいベージュ色の壁が一層際立ちます。

建物自体は木造で、ガラス張りされた壁が周りの景色を反射しているのが分かりますね。中は展示物やお土産屋さんが入っています。

グエン王朝時代は書斎として使われていたそうで、2010年から修復作業を開始し2015年に修繕が完了したようです。通りで綺麗なわけですね。

顕臨閣(ヒエン・ラム・カック)の前には青銅器が並びます。

次は、「顕臨閣(ヒエン・ラム・カック)」という建物。

建物の前には、青銅でできているような、3本のテーブル足のついた壺のような物体が左から直線状に並んでいますが、これらは「かなえ」と呼ばれるもの。

鼎は中国の古代土器として有名で、歴史のビジュアル資料集のようなものにも写真で載っているのを見たことある方もいるかもしれません。古くは、鍋として食べ物を煮たりするのに使わていたそうですが、のちに祭事に使用されるようになり、神秘的な模様などが彫刻されたものが多くなったようです。

こういう青銅器が野放しで並んでいるのも、遺跡っぽくていいですよね。

立派な建物「テート―廟」
この中は土足で上がれないので靴を脱いで見学します。

さらに、顕臨閣(ヒエン・ラム・カック)のすぐお隣には、大変立派な横に長い建物がそびえ立っています。「世祖廟(テート―廟)」です。

グエン朝の歴代皇帝の位牌が祀られている、いわゆる菩提寺にあたります。

神聖な場所なので、土足は厳禁で靴を脱いであがることになっています。

露出の多い服でも入ることが許されない建物も多くありますので、こういった廟やお寺を見学する際は気をつけましょう。

左側に電話ボックスみたいなものがあります笑。
上には大きな釣り鐘がありますが、今も鳴らしているのでしょうか…
インスタグラムをやっていない筆者でもインスタ映えしそうだと分かる一枚。
ベトナムで女子旅とか人気出てもおかしくないと思います。
ベトナムに池や川があったらたいていの場合は蓮の葉が浮かんでいます。
垂れ下がった木の葉っぱと相まっていい雰囲気を醸し出していますよね。

グエン朝王宮内のカフェでお昼ご飯!

おまけに、王宮内のカフェで頼んだお昼ご飯。
フエのローカルフードらしいですが、いったいどんな食材だったのかは今でもよくわかりません笑。

王宮内にはカフェもあり、疲れたら飲み物や食べ物を楽しみながら休憩することもできます

お腹も減っていたので、「フエのローカルフード」という料理を注文してみました(79000ドン(=395円))。

いろんなひとくち料理が数種類並んでいるプレートの盛り合わせでしたが、何を食べているのかは最後までよく分からなかったし、記事を書いている今でも分かりません笑。でも美味しかったので良しとしましょう。

VRで栄えていたころのグエン朝王宮を見よう!

おまけにはなりますが、こんな施設もありました。

王宮内を歩いていると「VR」という文字が。
まさかと思って近づいてみると確かに「VR」を体験できそうです…!?

ベトナムにまさか(というと失礼ではありますが)VRがあるとは夢にも思いませんでした。しかし、グエン朝王宮ではVRで昔の王朝を見ることができます。

VRとは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の頭文字をとったもので、「仮想現実」と日本語に訳せなくはないですが、「VR(ヴイアール)」の名で広まっています。

たいていの場合は、「VRゴーグル」という画面が映し出されるゴーグルを頭に装着して、上の写真のような動く座席に座り、必要によっては、写真手前に見える送風機から風を送って、あたかも自分が空に飛んで浮かんでいるような体験をすることができます。

実際にこの王宮内にあったVR施設も同様で、昔の王朝を再現した街を、自分が空をドローンのように飛んで眺めることができるものでした。

意外と性能もよく、なかなかよくできていたので、もしお金と時間に余裕があれば体験してみることをオススメします。

王宮内を全部周ってから見てもいいだろうし、周る前に見て比較しながら散策するのもいいと思います。

おわりに

グエン朝王宮はいかがだったでしょうか。

広大な敷地に静かに流れる、今はなき王朝がつくり出すゆったりとした時間がとても心地の良い、訪れるには素敵な場所です。

写真をふんだんに使ってみましたが、中は撮影できない場所も多く、自分の足と目で見て回ることこそ一番だと思うので、ベトナム旅行を検討される場合は是非一度訪れてみてくださいね。

次回、4日目・後編では、ホテルで借りた自転車を使って、ティエンム寺トゥドゥック帝陵など少し離れた観光地を巡ります!

是非こちらの記事もご覧ください。

コメント

  1. […] […]

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