【外出禁止令】新型コロナの感染拡大により世界各国で発令ラッシュ!現地の言葉ではなんて言うんだろう?

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語学

こんにちは、ホウボウです。

新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国で「外出禁止令」などの厳しい措置が取られ始めています。

時事ドットコム

そこで今回は、この「外出禁止令」って世界各地の言葉で何と呼ばれているのかまとめてみました。

世界中でこの「外出禁止令」という言葉がホットワードになることはそうそうないと思うので、(縁起でもないですが)いい機会だと思います。

それでは早速見ていくことにしましょう。

英語「curfew」

まずは英語です。

英語

curfew

(カーフュー)

英語では、「curfew」という単語で「外出禁止令」を表します。

インターネット上の辞書「weblio」によれば、英検1級以上、TOEIC950点以上の単語とされていますから、日常的によく出てくるものではない難しい単語に分類されるようです。

英語「curfew」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
「curfew」の意味・翻訳・日本語 - (親・寄宿舎などが決める夜の)門限、門限時間、夜間外出禁止時間、(戒厳令などの際の)消灯令、夜間外出禁止、(昔、消灯の合図として打ち鳴らした)晩鐘、入相(いりあい)の鐘、晩鐘時刻|Weblio英和・和英辞書

語源としては、もともと「cover (覆う)+ fire(火)」で「火を覆う」、つまり「消灯の合図」を意味する言葉だったようです。中世ヨーロッパでは夜の8時や9時ごろに、睡眠の準備として鐘が鳴らされていた習慣があり、そこから転じて「夜間の外出禁止」、または「外出禁止令」そのものを示すようになったようです。

もっと詳しく!

13世紀後半のアングロ=フランス語*「coeverfu」から来ており、「coever-」(cover)と「-fu」(fire)から成り立っていることがよく分かります。

*アングロ=ノルマン語とも。「アングロ」とは「英国の」「英語の」を表す接頭辞。つまり、「アングロ=フランス語」とは「英国のフランス語」という意味で、1066年に起きたノルマン・コンクエスト(当時フランスにいたノルマン人がイギリスを征服した事件)によって、当時のイギリスに大量のフランス語が入ってきたことに由来します。現在でも、英語の中にフランス語と似た単語が存在するのはこの事件が原因です。

(参考:Online Etymology Dictionary

フランス語「Couvre-feu」

そうするとフランス語も大体予想がつきますね。

フランス語

couvre-feu

(クゥヴルフゥ)

英語と形は違いますが、語源が同じなので「couvre-feu」という単語になります。

フランスのメディアでも、以下のように使われていたりします。

Face à une situation sanitaire qui se dégrade de jour en jour, plusieurs villes du sud de la France ont décidé de mettre en place un couvre-feu.

(日に日に悪化している衛生環境に直面して、フランス南部のいくつかの都市は、外出禁止令を実施することを決定しました)

Coronavirus : plusieurs villes instaurent un couvre-feu
Le ton se durcit pour faire respecter le confinement alors que l’épidémie de coronavirus a déjà provoqué la mort de 562 personnes dans le pays.

イタリア語「coprifuoco」

それでは、急速に感染者数が拡大しているイタリアでは何というのでしょうか?

イタリア語

coprifuoco

(コープリフオーコ)

イタリア語では、「外出禁止令」のことを「coprifuoco」と言います。

なんだ、イタリア語になるとだいぶ形が違うな・・・

そう思ったあなた!本当にそうでしょうか?

この単語を分解してみると、「copri-」(coprire:覆う)「-fuoco」(fuoco:火)となって、英語やフランス語と全く同じ語源にたどり着きました。

単語がイタリア語になっているだけで、意味としては全く同じなんですね。これは面白い事実です。

ドイツ語「Ausgangssperre」

ドイツ語はどうでしょうか?

ドイツ語

Ausgangssperre

(アウスガングスシュペッレ)

ドイツ語では、「Ausgangssperre」と言います。

さあそしたら、ドイツ語もヨーロッパの言葉なのだから、英語やフランス語と同じ構造なのか・・・?と思ったら残念。

分解してみると、「Ausgangs-」(Ausgang:出口)「-sperre」(Sperre:ロック)ということで、「出口をロックする」=「外出を禁止する」という意味になっています。

英語やフランス語の語源とは異なる言葉を使っているようです。

中国語「宵禁」

続いて、新型コロナウイルスの発生源ともされる中国です。

中国語

宵禁

(シャオジェ)

中国語では、「宵禁」という言葉が使われています。

日本人にとっては、漢字になるととっても分かりやすくなりますね。

「宵」は「夜」を指し、「禁」は文字通り「禁止」の意味です。

こちらも「夜間外出禁止令」という言葉として定着しているようですね。

中国語は読めなくてもなんとなく意味がわかるところが素晴らしい言語です。

ヒンディー語「कर्फ्यू」

インドのヒンディー語ではどうでしょうか?

ヒンディー語

कर्फ्यू

(カルフュー)

ちなみにインドでは、2020年3月22日(日)にインド全土で外出禁止令が出されました。

新型ウイルス感染拡大防止 インド全土で外出禁止令 | NHKニュース
人口13億のインドで新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、22日、全土に外出禁止令が出され、首都ニューデリーの街は静ま…

ヒンディー語では、「कर्फ्यू」と言うようです。もはや文字を見ても何と発音すればよいのかすら分かりません・・・。

この文字は「デーヴァナーガリー文字」と呼ばれ、ヒンディー語などインドの言語によく用いられている文字です。

英語などと同じく左から右へと書き進めていくので、「アラビア語」ほどまでは癖がありません。

ただ、語源などの意味までは分かりませんが、発音は英語とよく似ているところが面白いです。偶然なのでしょうか・・・?

アラビア語「حظر التجول」

アラビア語

حظر التجول

(ハーズルゥアルタージュール)

最後は癖のあるアラビア語です。「حظر التجول」と言うようですね。全く分かりません笑。

アラビア語は、右から左へ向かって読み書きしていくので、そこだけ注意しましょう。

ちなみに分解してみると、前半部分(右から)「حظر」というのは「禁止」という意味で、後半部分の「تجول」というのは「散歩、うろつく」という意味があります。

つまり、「散歩の禁止」で「外出禁止令」という意味に繋がっていくわけですね。文字が非常に難しいだけで意外とシンプルです。

まとめ

今回は、世界各国の言葉で「外出禁止令」をあらわす単語を見てきました。

意外とどの国も似通っている部分が多く、ヨーロッパでは語源が同じとみられる国もたくさんありました。面白い発見だったのではないでしょうか。

たまには、いろんな言語を比較してみるのも良い経験になりますね!

今のところ日本では「外出禁止令」までは出されていませんが、今後の感染拡大によってはあり得るんでしょうか・・・?

感染防止のために、ひとりひとりが今後も気をつけていきたいものですね。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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